「うつ」には魚食が効果的⁉︎ うつ病とオメガ3脂肪酸の関係とは?
うつ病が社会問題となって久しいこの頃です。
ひと昔前までは、ここまで「うつ」という言葉はあまり聞くこともなかったかと思います。
しかし、近年は「うつ」に悩むのは社会人だけではなく、中学生からお年寄りまで幅広い年齢層にこの病の傾向は広がっており、深刻な社会問題となっています。
完治もなかなか難しく、ひどい場合ですと社会復帰も難しくなることから、この病は深刻化しているのです。
皆さんの周りにもこの病に悩んでおられる方はいらっしゃいませんか?
いつ誰が、何のきっかけでなってもおかしくないのです。
近年、そんなうつ病に対して効果があるのではないか、と期待されているものがあり、それがオメガ3脂肪酸です。
今回は、「うつ」と「オメガ3脂肪酸」についてのお話しをしたいと思います。
「うつ病」と「オメガ3脂肪酸」
もはや現代病として取り上げられることも多い「うつ病」。
芸能人でもうつを患う人は多く、ワイドショーでも取り上げられることが増え、特殊な病気というより、いつ誰もがかかってもおかしくない身近な病気となってしまいました。
めまぐるしい現代のスピード社会や仕事上のストレス、対人関係など私たちは常にストレスにさらされて生きています。
ストレスを抱えていない人はまず皆無でしょう。
そんなうつに効果があると期待されているのがオメガ3脂肪酸です。
オメガ3脂肪酸についてはコチラを参考にしていただければと思います。
オメガ3脂肪酸とは、オメガ3系列脂肪酸を指すもので、青魚に含まれるDHAやEPA、エゴマに含まれるαリノレン酸がオメガ3に分類される脂肪酸と言われています。
うつ病は身体の病とは違い、投薬や本人の気力だけではなかなか克服することができない非常に難しい病です。
そんなうつ病の予防や克服への手段のひとつとしてこのオメガ3脂肪酸が効果的なのではないかと期待されるようになっています。
つまり、オメガ3脂肪酸は食事から摂取することができますので、食事からうつの克服へアプローチしていくということが期待されているわけです。
投薬だけでなく、食事からうつが改善されたら嬉しいですね。
うつに対するオメガ3脂肪酸の効果とは?
食事からうつの克服を目指すと言いましても、うつを患う方の多くは食事をすることができなくなる傾向にあります。
あらゆることに気力をなくすと当然、食事を作るのも面倒になりますから簡単なインスタント食品ですませて終わる人も多く、そうなってしまうとオメガ3脂肪酸を摂取することも難しくなってしまうのです。
ところで、DHAなどのオメガ3脂肪酸が含まれる食材として青魚が非常に有名です。
このDHAを日常的に摂取していると、うつをはじめとし、キレやすい、不眠といったストレスに基づく言動・症状が緩和されるという報告もあります。
DHAには興奮や衝動・抑うつ状態を緩和する神経伝達物質のセロトニンの利用効率を高める作用があるとされており、DHAはまさにうつに悩む方にはもってこいの脂肪酸であると言えるのです。
うつは脳内でセロトニンがうまく生成されないことがその原因ではないかとも言われています。
脳内のセロトニン生成を手助けする薬もありますが青魚に含まれるDHA−オメガ3脂肪酸は、このセロトニンの働きを高める効果があるとされています。
薬は副作用や依存性が心配になるところですが、自然の食品から摂取できるDHA−オメガ3脂肪酸であれば安心して毎日の食卓に取り入れることができます。
そもそもうつでお悩みの方は食事を作るのが大変だということはありますが、食事にオメガ3脂肪酸を意識して取り入れてみるのも良いでしょう。
魚食がうつを緩和させる?
世界的なデータの中で、魚を多く食べる地域ほどうつ病患者が少ないというデータもあります。
これは魚をよく食べる中で自然と魚の脂に含まれるオメガ3脂肪酸を摂取することで、うつの症状を引き起こしにくくなっているとも考えられます。
またある調査では、魚をよく食べるほど自殺を考える人が少ないという統計的データもあります。
かつて日本も食事が欧米化する以前は魚が多く食べられていました。
うつ病が社会問題とされはじめた現代は欧米食が溢れ、魚食よりも肉食の人が多い傾向にあるのは皆さんも感じられていることだと思います。
実際、魚は肉より比較的高価で調理もやや手間がかかるため、食べにくいといったようなイメージから肉を食べることが多いという方は多いものです。
しかしながら、現代病であるうつ防止や生活習慣病の予防を考えると、魚食がいかに私たちの心身を健康にしてくれるかが見えてきます。
魚は調理が難しいイメージですが、簡単に調理できる方法もたくさんありますので、是非とも毎日の食卓の中でオメガ3脂肪酸をよく摂取するように努めていきたいものです。
食事を楽しみながらうつ対策・うつ緩和ができるとなればやらない手はないでしょう。
美味しく心身共に健康になりたいものです。
最後に
誰しもこの厳しい現代社会においてはうつになる可能性は多いにあるものです。
特に食事が欧米化し、和食を食べる機会が昔に比べて少なくなった日本において、うつは年々深刻な問題となっています。
毎日の食事をいま一度見直し、魚を食べる機会が少ないと感じましたら、これをきっかけに魚の摂取を日々の生活の中で少し増やしてみると良いでしょう。
意識してみることで普段、口になかなかしなかったものでも食べることができるようになります。
うつに悩んでいる方も是非とも肉食より魚食を増やし、良質なオメガ3脂肪酸を摂取してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。