ルテイン?ファイトケミカル?何それ?健康や美容に欠かせない成分のお話
「ルテイン」という名称を聞いたことはありますか?
では、「ファイトケミカル」はどうですか?
ルテインとは、カロテノイドの一種です。
そもそもカロテノイドはファイトケミカルの一種で、他にポリフェノールなどもこのファイトケミカルの一種です。
厳密には少し違いますが、大まかにはこのようなイメージです。
初めて聞いた言葉の羅列で、よく分からない方もいらっしゃるかと思います。
今回は、このファイトケミカルやカロテノイドを含め、ルテインについてお話したいと思います。
ファイトケミカルって何?
ファイトケミカルとは、先に挙げたカロテノイドやポリフェノールなどの抗酸化作用などを持つ成分の「総称」です。
私も誤解していたところでもあるのですが、「ファイトケミカル」という名称は、「ファイト(Fight)=戦う」「ケミカル(Chemical)=化学物質」ではありません。
「植物」という意味のギリシャ語由来の「ファイト(Phyto)」なのです。
てっきり「身体に悪影響を及ぼすものと戦ってくれる化学物質=ファイトケミカル」かと思いましたよね。
でも違います。笑
名前の通り、ファイトケミカルとは、野菜や果実、穀物等の植物に含まれる非栄養性の生理活性物質であると定義されています。
カロテノイドって何?
先ほどの図からもわかると思いますが、カロテノイドはファイトケミカルの一種です。
カロテノイドは、現在確認されている種類だけでも600以上存在します。
この中でも、一般的に摂取している食材の中には、およそ40~50種類のカロテノイドを含んでいるといされています。
カロテノイドは、赤、黄色、オレンジなどといった、色調が鮮やかであることが特徴です。
ニンジンが鮮やかなオレンジ色をしているのは、α-カロテンや、β-カロテンというカロテノイドが含まれているからです。
同様に、トマトが赤いのはリコピンというカロテノイドが含まれているからです。
ただし、ホウレンソウなどの葉物の野菜にも、ルテインやカロテンなどといったカロテノイドがたくさん含んでいますが、これらが緑色なのは葉緑素の働きによるものです。
ルテインとは?
そして、今回の本題のルテインです。
ルテインがもっている色彩は、マリーゴールドやトウモロコシを彩る黄色になります。
カロテノイドは、どの種類にも抗ガン作用や、抗酸化作用などといった効果があり、身体に色々な良い影響を与えてくれることがすでに判明しています。
研究が進んでいるアメリカでは、1990年代以降からは、特にFDAとも呼ばれる米国食品医薬品局という組織などが中心になり、研究が精力的に行われるようになっています。
研究の流れは、まず人間の血液の中に含まれているカロテノイドの成分を分析して、特定したカロテノイドが身体に与える影響と病気との関係を調査する形で行われました。
研究の結果、特に目に影響を与えるカロテノイドであることが分かってきたのが、ルテインです。
カロテノイドは、身体の中でビタミンAに変化することが判明しています。
ビタミンAという栄養素は、目にとって非常に大切な栄養素となっていて、物体を見るという行為は、その分だけビタミンAを消費することになります。
そのため、すでにカロテノイドには、目に良い影響を与えるという前提が成り立っているということになります。
ルテインは目の黄斑部という組織に存在して、視力に関係する非常に大切な機能を持っています。
ルテインは黄斑部が酸化して劣化するのを防いでくれる効果もあります。
目や視力における様々な働きには、ルテインが深く関わっているのです。
最後に
今回は、ルテイン、そしてファイトケミカルとカロテノイドについてのお話でした。
なかなか聴き慣れない言葉だったりしますので、混乱するかもしれませんが、美容や健康においては非常に大切な知識です。
ぜひ、これらの知識から健康な生活を送っていただきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。