免疫力アップ⁉︎ ファイトケミカルが持つパワー
ファイトケミカルという言葉をご存知でしょうか。
野菜や果物、豆類、芋類、海藻、お茶、ハーブなどの植物性食品の色素・香りなどいくつかの成分から発見された化学物質のことです。
それらは、抗酸化力や免疫力のアップといった健康維持や改善に効果的だと言われています。
サポニンやフラボノイドは、そんなファイトケミカルのパワーを持つ代表的な成分なのです。
サポニンは、大豆や高麗人参などに豊富に含まれている成分です。
また、フラボノイドに含まれる成分は種類がいくつかあり、様々な野菜や果物などから摂取することができます。
では、これらのファイトケミカルが持つパワーを知っておきましょう。
サポニンのパワーとは?
大豆や高麗人参などに豊富に含まれているサポニンは、抗酸化作用があることで有名です。
さらに、脂質やコレステロールなどを排除する作用が期待できます。
発見されたのは1854年頃でしたが、最初見つけられたものはパナキロンというものでした。
実はサポニンには独特の特徴があり、それは水に溶けにくい泡を発生させるというものです。
例えば、大豆を煮た時に泡がたくさん出てなかなか消えませんが、あれがサポニンなのです。
なんと平安時代頃にはこのサポニンのパワーを利用してシャンプーとして使っていたと言われています。
というのも殺菌や抗菌作用が高く、抗炎症作用もあり、疲労回復・免疫力のアップ、血流改善、脂質や糖質の代謝促進効果、リラックス効果なども期待できます。
このサポニンを豊富に含んでいるのが高麗人参や田七人参などであり、漢方薬としてもよく使われているものです。
特に田七人参は「金不換」と呼ばれるほど価値が高いものといわれており、高麗人参と共に人気のサプリメントの素材の一つとなっています。
また自律神経のバランスを整える効果が期待できるため、女性の場合は更年期障害の改善にも役立ちます。
サポニンは健康維持という意味では、やはり欠かせない成分と言えるでしょう。
ファイトケミカルの副作用
サポニンもフラボノイドも体にとても良い効果があることは確かですが、副作用はあるのでしょうか?
実は、サポニンはその含まれている植物によっては毒性もありますので気をつけなければいけません。
副作用としていわれているのは溶血作用で、サポニンの界面活性作用は細胞膜を破壊、赤血球も壊してしまいます。
さらに悪玉コレステロールだけではなく善玉コレステロールも分解するというデメリットもあります。
ただし、これらに関しては過剰摂取した場合ですので、適切な量を摂取している分にはそれほど心配すべきことではありません。
またフラボノイドの副作用はほとんどないといわれていますが、サポニンと同じく過剰摂取をしてしまった場合には注意が必要です。
グレープフルーツなどに含まれる柑橘類ビオフラボノイドはカフェインやエストロゲン、クマリンなどの分解を阻害してしまう可能性があるため、注意しましょう。
どちらの成分も適切な摂取量を守って飲んでいれば何か体に悪い効果が出てしまうということもほとんどないので、安心して飲める成分であると言えるでしょう。
どんな成分やサプリなどにも言えることですが、過剰に摂取すれば効果も高まるというわけではないので、用法用量をきちんと守りましょう。
最後に
サポニンもフラボノイドも健康効果が非常に高いことがわかりましたが、これらを含むサプリを選ぶ際、どんな素材を使っているものを飲むのかというのは迷うところです。
しかしながら、効果に関しては実際に飲んでみないとわからないので、もしお試しサイズなどがあればまずそれを試しに飲んでみる。
その後、体の調子が良かったかどうかを比較してみると良いかもしれません。
気をつけなければいけないのは、使用素材に自分のアレルギー物質が使われていないか確認をしておくことです。
せっかく購入してもアレルギー反応が出てしまって逆効果だったというのは残念ですから、前もって成分や含有量などもチェックしておきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。