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その体臭、もしかしたら病気が原因かも⁉︎ 病気と体臭の関係について

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体臭は体の汗や排泄物などの汚れが原因で発生するものだと考えていませんか?

一般的には、汗とともに出てくる皮脂などが原因と思われていることが多い体臭ですが、実は他にも体臭を放つ原因があります。

 

それは「病気」です。

体臭を放つ原因となる病気には特徴的な臭いを放つものがあるのです。

 

今回は、体臭と関係がある病気の「臭いの特徴」と「原因」についてお話ししていきたいと思います。

 

体臭で分けられる病気の種類

 

患っている病気の種類によって、それぞれ体臭として表に出てくる臭いは異なります

その体臭の違い、あるいは特徴を代表的な7つに分類することができます。

①脂臭い
②りんごの腐ったような酸っぱい臭い
③卵が腐ったような硫黄臭
④魚の生臭い臭い
⑤尿のようなアンモニア臭
⑥雑巾や排水溝のような臭い
⑦大便のような臭い

 

これらの臭いが体臭に出てきたら注意が必要です。

では、それぞれの体臭と関係する原因を見ていきましょう。

 

①脂臭い

 

この体臭は「脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)」が原因の体臭の可能性があります。

 

脂漏性皮膚炎は、その名のとおり皮脂が原因で皮膚が炎症を起こす病気です。

症状は、患部の皮膚が赤くなり、カサつきやゆみが生じ、ボロボロと皮膚が剥がれることもあります。

原因はストレスや生活習慣の乱れなどにより皮脂の分泌が多くなり、その皮脂を食べる皮膚常在菌のひとつ「マラセチア菌」が繁殖するためにおこります。

過剰に繁殖したマラセチア菌は、皮脂を食べて分解し、皮膚の表面を守るための「遊離脂肪酸」という物質を大量に生み出します。

この遊離脂肪酸が皮膚の炎症を起こすと考えられています。

 

皮脂の分泌が多さが原因の脂漏性皮膚炎ですので、皮脂の脂臭さが体臭として現れることになるのです。

 

 

②りんごの腐ったような酸っぱい臭い

 

甘酸っぱいともいわれるこの体臭は、「糖尿病」の疑いがあります。

 

原因は、糖尿病が起きる原因のひとつ、血中のインスリンが不足することで、糖代謝が行われなくなり、糖の代わりとなるエネルギーにケトン体が生成されるからなのです。

のケトン体は、血中の糖からエネルギーを得られないときに、脂肪を燃やすことで生まれ、やがて汗の成分に混じるために体臭から甘酸っぱい臭いが出るのです。

 

 

③卵が腐ったような硫黄臭

 

これは主に「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」など胃腸に関係のある病気の疑われます。

臭いの原因は、病気によって胃腸の機能が低下し、消化できなかったものが発酵してしまい、その発酵したものが体内に吸収されるために硫黄のような体臭として出るからです。

 

胃が弱ることで体臭が出ることもありますので、食べ過ぎや飲み過ぎが原因として考えられることもあります。

 

④魚の生臭い臭い

 

これは「魚臭症」とよばれる病気が原因と考えられています。

 

人は食べ物を食べると体内で「トリメチルアミン」と呼ばれる臭い物質が生まれます。

これが魚のような生臭い臭いを放つのですが、通常なら肝臓で酵素により分解される為、臭いは消されます。

しかし、何らかの理由で肝機能が低下したりすると酵素による分解も正常に働かなくなるため、体臭として現れることがあります。

また、生まれもって肝臓の分解酵素が少ない、もしくは無い人はトリメチルアミンが分解できない為、魚臭症の方が多くみられることがあります。

 

 

⑤尿のようなアンモニア臭

 

この体臭は「腎不全」などの腎臓に関係する病気の可能性が考えられます。

 

原因は腎機能が弱ると血中の老廃物などの不要なものを尿として排出することが難しくなり、体内に残るためです。

アンモニア臭が体臭として出るころには、病気の進行が進んでいる可能性もありますので、体臭が出る前の変調の表れを見逃さないように注意が必要です。

 

腎臓に不調がおきると、変調が起きるのが尿(おしっこ)です。

尿の色や泡立ちを注意してみましょう。
また頻尿や体のむくみも腎臓の不調を訴えるサインになります。

 

 

⑥雑巾や排水溝のような臭い

 

これは「肝炎」などの病気や肝臓が弱っている可能性があります。

 

肝臓にはアルコールなどのあらゆる体の中の良くないものを酵素で分解してくれる働きがありますが、病気や肝機能の酷使により働きが弱ってしまうと、分解しきれなかった体に悪いものが蓄積され、汗とともに流れ出るため、体臭として現れることがあります。

肝臓が悪くなると体臭以外にも、疲労感、倦怠感、食欲不振など体調にも変化があらわれるので、このような変化を感じたら、病院で診察してもらいましょう。

 

 

⑦大便のような臭い

 

この体臭は「痙攣性便秘」の疑いがあります。

 

痙攣性便秘とは、腸の動きが痙攣したように活発になり便の排出が上手くいかなくなる便秘で女性より男性の発症が多いといわれています。

痙攣性便秘により腸内に残留した便は、やがて発酵して有害で悪臭を放つ物質を生み出し体臭として出ます。

この痙攣性便秘は、自律神経が乱れ腸内の動きに異変が生じるため、ストレスや生活習慣の乱れでも起きると考えられています。

 

 

 

最後に

 

このように病気が原因で起きる体臭には特徴的な臭いがあります。

体臭の特徴を知っておくことで病気の早期発見・早期治療につながるかもしれません

もしも上で解説したような体臭の変化を感じたら、体に異常が起きているサインと考えて病院で相談すると良いでしょう。

 

また、自身の家族や周りの方にこのような体臭が出ている方がおられるときには、言いにくいことではありますが、おしえてあげることも良いでしょう。

体臭、そして病気には気をつけて健康な生活を送っていきたいですね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。