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国や専門家によって見解が違う⁉︎ マスクを着ければコロナウイルスを防げるの?

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新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中で流行しており、マスクの需要が高まっています

日本では、この新型コロナウイルスが流行する前からマスクをしている方がけっこうな数でいらっしゃいました。

少し前までは、そんな日本の光景をみて、悪い言い方をすれば〝馬鹿にしていた〟国もあったくらいです。

 

しかし、新型コロナウイルスが世界的な大流行をした今になってそれは一変し、外出時にはマスクの着用を義務付ける国すら出てきたほどになっており、マスクの需要が高まるとともに供給不足に陥るほどになってしまいました。

世界中でマスクの奪い合いが起きていると言っても過言ではない状況です。

 

では、そもそも新型コロナウイルスに対するマスクの効果とは、いったいどの程度のものなのでしょうか?

今回は、ウイルスに対するマスクの効果に重点を置いてお話ししていきたいと思います。

 

 

拡散を防止する効果

 

新型コロナウイルスに対するマスクの効果には、拡散防止効果と感染防止効果の2つが考えられます。

 

まず、拡散防止を抑制する効果についてです。

世界保健機関(WHO)は医療・介護従事者や感染者にのみマスクの着用を呼びかけています

これは、すでに感染してしまっている人あるいは感染の疑いがある人が、周りにウイルスを撒き散らさないようにする目的でマスクを着用を呼びかけているということでしょう。

ウイルスを撒き散らさないようにする効果があると考えられているようです。

 

 

感染しないように防止する効果

 

では、感染防止効果はどうでしょうか?

実は、医療専門家にも「マスクは、人体をウイルスから効果的に守ってくれるわけではない。」としている専門家もいる一方で、効果があるとしている専門家もいるようです。

 

また国ごとでも見解が異なっていることも事実です。

例えばイギリスでは、マスクを着用する必要はないとしている一方で、日本をはじめオーストリアやチェコなどでは外出時のマスク着用を指示、あるいは推奨しています。

また、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は、当初、新型コロナウイルスの症状が出ている人にだけマスクの着用を勧めていましたが、後になってその方針を転換し症状が見られない人も医療用でない布マスクの着用を推奨しています。

 

しかし、WHOは「一般向けのマスクを着用しても自身への感染を防止できる根拠はない」と改めて指摘しています。

こうなってくると、ますます混乱してきますよね?

いったい感染防止効果があるのかないのか、よく分からなくってきます。

 

 

 

マスクをウイルスが通り抜ける?

 

では、物理的な観点からではどうでしょうか。

 

一般的な不織布マスクの網目間にできる穴の大きさは5マイクロメートル以下だそうです。

そして布マスクの穴はそれよりも大きいのだそうです。

 

一方、ウイルスの大きさはというと、直径が約0.1マイクロメートルなのでマスクの穴よりも小さいのです。

 

ということはマスクを通り抜けてしまうということになります。

これでは、単純に考えて感染を防止することはできなそうですね。

 

 

香港大学の研究チームによる実験

 

こんな実験結果があります。

人工的に新型コロナウイルスに感染させたハムスターを複数入れたケージと、感染していないハムスターを複数入れたケージを隣に置き、ケージの間に医療用マスクを設置、そして感染率をみるというものです。

感染しているハムスターの側から非感染のハムスターの方へ空気を送ったところ、マスクによって感染を60%以上削減できる可能性があることがわかりました。

マスクが設置されていない場合は、1週間以内に非感染ハムスターの3分の2がウイルスに感染したといいます。

 

また、感染したハムスターの方にマスクを取り付けた場合、感染率は15%程度にまで下がり、非感染の方にマスクを着けた場合、感染率は35%程度にまで下がったといいます。

この実験を行った研究者は、「感染者がマスクを着用すれば、効果があるのは明白だ。」と述べたそうです。

 

 

結局どうすればいいのか?

 

どうやら、感染してしまっている人がウイルスを撒き散らさないためにマスクを着用するべきという見解はどの専門家や国でも一致しているようです。

それは、感染者がウイルスを撒く際のパターンは、感染者が咳やくしゃみなどをした時に飛び散る飛沫にウイルスが含まれており、その飛沫を非感染者が吸い込むことによって感染すると考えられているからです。

ウイルスが含まれている飛沫は大きくマスクを通り抜けにくいことから、マスク着用が効果的だと考えられます。

したがって感染してしまった時は、感染を拡げないためにも必ずマスクは着けましょう

 

非感染者のマスク着用による感染防止の観点からも、マスクを着用していれば大きな飛沫の侵入は防ぐことができます。

感染防止効果の見解は専門家の間でもいまだに一致していませんが、「着けないよりは着けた方がいい」という見解でいた方が賢明かと思います。

 

 

最後に

 

ウイルス感染に関しては複合的な要素が含まれていると思います。

私たち人間は完璧ではありませんので、マスクを着用していれば安心と思って気が緩んでしまうこともあります。

マスクをしているのに、手で顔を触ってしまうこともあります。

やはり、感染を防止するにはマスクを着用するだけではいけませんし、手を清潔に保っておくだけでもいけないと思います。

マスクを過信せずに、手を洗う、ソーシャルディスタンスを保つなどの有効とされている防止策を徹底していきたいですね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。