胸の痛みや張りがひどい⁉︎ 生理前の胸の痛みの対処法
生理前に胸の痛みや張りがひどくなるなどの不快症状を経験したことはありませんか?
胸の痛みだけでなく、頭痛や腹痛、吐き気などの胸以外のトラブルに見舞われる女性も少なくありません。
生理前の身体の不調は、様々ですが、今回は胸の痛みについてお話ししたいと思います。
なぜ生理前に胸の痛みがひどくなるのか?
生理前に胸の痛みがひどくなる原因としては、女性ホルモンの分泌量に変化が起こるためであるといわれています。
まず胸の痛みは、乳房の中にある母乳の分泌のために備わっている乳腺が増殖することにより引き起こされます。
排卵が終わると、生理が開始するまでの間に、体は妊娠や出産に備えて変化を起こします。
つまり、出産後に母乳が出るように乳腺が発達するのです。
これにより胸の痛みがひどくなるといわれているのです。
乳腺の発達を促進するのが、女性ホルモンのひとつであるプロゲステロンというものです。
プロゲステロンは排卵後から生理前までに分泌量が増えます。
このプロゲステロンの働きによって、妊娠や出産に備えた体をつくることができるのです。
つまりプロゲステロンの分泌が多ければ多いほど、乳腺が発達し、胸が痛くなるということです。
生理前に胸がひどく痛くなるのは、この時期がプロゲステロンの分泌量が最も多い時期だからです。
一般的には生理が始まるとプロゲステロンの分泌量は減少していきます。
そのため同時に胸の張りや痛みも落ち着いてきます。
では、このような生理前の胸の痛みに対処するには、どのような方法があるのでしょうか。
胸が痛いときの対処法
その方法のひとつは、胸の周辺を冷やさないように気をつけることです。
乳腺の組織の中には毛細血管がたくさん存在しています。
体が冷えると血行が悪くなるので、痛みを感じやすくなります。
胸の部分が大きくあいているデザインの洋服を着たり、袖のないノースリーブを着ていると、胸周辺が冷えやすくなるので、できるだけそのような服装を避けるか、上着を羽織るようにしましょう。
体を締め付けないことも大切です。
窮屈な下着を身につけていると血行が悪くなります。
これにより乳腺の組織の内部の血管まで血液が行きわたりにくくなります。
生理前には柔らかい素材の下着を選んで着用するとよいでしょう。
そして優しくマッサージをして血流をよくすることが有効であるといえます。
冷やさずに締め付けずに、同時にマッサージを行って胸の血行をよくすることで、痛みの軽減につながります。
姿勢が悪いと、胸周りの血行が悪くなるので、日ごろから姿勢を正すことも意識するようにしましょう。
最後に
胸が痛くなるのは生理現象ですので、これはどうしようもないこともあります。
赤ちゃんを産むために必要な準備ですからね。
ある意味嬉しい痛みでもあるのですが、やはり、痛みがひどい時は辛いものです。
ご紹介した対処法は、要するに「血行を良くする」ということです。
生理前の胸の痛みにお悩みの方、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。