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感染症の脅威から人類はどう克服し、発展していくのか?

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新型コロナウイルスの感染拡大が世界に拡大してしまった現在、各国は感染拡大防止に力を入れています。

現代に生きる人々にとって、感染症でここまで大きな騒動が起きたという経験はないかと思います。

しかし人類史や世界史を見ると、過去にも世界中に拡大した感染症はいくつかあったことがわかります。

 

今回は、その経験から人類は何を得てきたのかなどについてお話ししていきたいと思います。

 

遡れば古代エジプトなどにも記録があるように、大昔から人類は感染症と闘ってきた歴史があります。

最近で言えば、約100年前にスペイン風邪が流行しました。

 

「スペイン風邪」というのは、実はインフルエンザです。

ですので、スペインインフルエンザとも呼ばれています。

1918年頃から世界に拡大し、当時の人口の約半数の約6億人の人々が亡くなったといわれています。

日本でも約40万人もの人々が亡くなりました。

 

世界人口の約半分が亡くなったなんて、恐ろしい病気ですね。

 

 

感染拡大の背景

 

100年前に流行ったこの病気は恐ろしいですが、「現代でも同じように恐れ、同じように対策をとるべき病気」かというとそうでもありません。

当時と現代とでは環境が違うからです。

 

まず、移動手段や移動速度が違います

当時に比べ、現代では人々の移動が非常に容易になっています。

グローバル化が進み、国から国への移動が多くなり、地球の裏側でさえ簡単に行けてしまう時代です。

当時よりも感染拡大のスピードが段違いであるとも言えるのです。

 

また、医療技術にも大きな違いがあります

昔は、原因が解明できず、言ってしまえば「ただ恐れることしかできなかった病気」も、現代においてはPCR検査や抗体検査などの技術がありますし、医療薬や人工呼吸器などの感染してしまった人への対処技術も人類は持っています。

検査を受けられない、病床が足りないなどの社会的な問題はありますが、このように感染拡大のスピードや医療技術が当時と現代では感染拡大における背景が異なっているのです。

 

 

感染症に対抗することで発展してきた人類

 

新型コロナウイルスによって亡くなった人がいることは悲しいことですが、人類は感染症によって脅威を受けるたびに発展してきたことも事実です。

 

今回の新型コロナウイルスに対抗する薬はまだありませんが、過去にエボラ出血熱からの危機に直面したときにレムデシビルという薬が開発されたり、インフルエンザの薬としてアビガンが開発されるなど、人類は新たな技術を獲得してきました。

天然痘ウイルスに関しては、撲滅まで果たしています。

もっと遡れば、例えばペストやコレラの流行をきっかけとして、生食の危険性や衛生概念を獲得した歴史があります。

当時、コレラは空気感染だというのが一般の認識でしたが、研究の結果、井戸水が原因だということが分かったのです。

その結果、下水の処理技術やインフラの整備が進む一因ともなりました。

このように、ウイルスや感染症の脅威を克服するために、新しい技術や概念を獲得することで人類はより発展することができると思います。

 

現に、日本では外出時にマスクを着用することはそこまで珍しい光景ではなく、ヨーロッパなどではそれを馬鹿にしていた風潮すらありましたが、新型コロナウイルスの脅威を受けた今となっては、欧米ののほとんどの人が外出時にマスクを着用するようになっています。

一時的なことかもしれませんが、欧米人の概念がアップデートされたとも言えるでしょう。

 

 

感染症対策により、人類は何を学ぶのか?

 

今回の新型コロナウイルスの脅威から、人類は何を学んでいくのでしょうか?

例えば、抗体検査というものを実施する国が増えています

これをすることにより、すでに感染し抗体を持っている人がどのくらいいるのかを把握できるといわれます。

感染者数は症状が出て医療機関を受診してはじめてわかる数字ですが、今回のコロナウイルスのように感染しても無症状の人もいるので、この抗体検査をすることではじめて真の感染者数がわかるのです。

 

実は、先ほど挙げたスペイン風邪ですが、どのように収束したかというと、「人類の大多数がスペイン風邪に対する抗体を獲得したから」ともいわれています

すでにワクチンや予防接種の概念はありますが、どんな変異種や新型ウイルスが出現しても体が対処できる魔法のようなワクチンや新技術が開発されて、感染症なんか怖くないと言えるような素晴らしい世界になるのかもしれません。

現時点では、薬ではウイルスの感染を防ぐことができませんが、研究が進んでいけば感染自体を防止する薬が開発されるかもしれません。

また、ドイツのロベルトコッホ研究所が意見書において今回の新型コロナウイルスの危機を予言していたとも言われています。

そのようなかたちで、出現をもっと高精度に予期し対策をとる、という技術が発展するかもしれません。

 

今回の新型コロナウイルスの顛末が、どのようになるのかは誰にもわかりません

この新型コロナウイルス騒動が収束した後の世界情勢がどのようになるのかは、誰にもわかりません。

亡くなった人がいることは悲しいですが、人類はきっと今後もウイルスの脅威に打ち勝ち、発展していくと思いたいです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。